車を高く売るなら個人売買やヤフオクが良い?メリットとデメリットを解説




うるぞうくん
「個人売買は車が高く売れる」って、本当ですか?

高く売れるなら、個人で売りたいです。

さてい先生

本当ですよ。金銭面だけを考えたら、個人売買がもっともメリットが大きいです。

ただし、トラブルの宝庫と言えます。絶対に信用できる相手じゃない限りはやめておいた方が良いです。

「物事は長所と短所のバランスで成り立っている」ということを、忘れないでください。

ヤフオクに代表されるネットオークションが広まったことで、車の個人売買が一般的になったように感じますよね。

しかし、実際には個人売買はほとんど行われていません。

ヤフオクで中古車の出品者情報を確認すればわかりますが、9割近くが中古車販売業者です。

それだけ、トラブルなどのデメリットが多く、「見ず知らずの人と個人売買を行うのは危険すぎる」ということです。

この記事では、個人売買のメリットとデメリットを実際の事例を交えて解説します。

本当に個人売買を行うのであれば、リスク回避のためにしっかりと覚えておきましょう。

1.個人で車を売るメリットと買取りとの違い

個人売買と買取りや下取りとの違いは、売り手(あなた)と買い手(他人)の間に業者が入らないことです。

そのため、中間業者の利益の上乗せがなく、売り手と買い手の双方に金銭的メリットがある価格で取引ができるのです。

個人売買以上に高く売ることができる方法はありません。

たとえば、あなたが買取り業者に60万円の価格で車を売ったとします。この車が中古車販売店の店頭に並ぶ間に、「買取り業者の利益」や「販売業者の利益」などが上乗せされます。

すると、新しい買い手は100万円近くの値段で、その車を買うことになるのです。

一方、個人売買では、中間業者の利益を上乗せする必要がありません。

そのため、あなたが買い手に80万円で売却すれば、お互いに20万円も得することができるのです。(※金額については一例であるため、実際の業者の利益などは異なる可能性があります)

具体的な販売ルートと、お金の流れは下の図のようになります。

【補足説明】

図の中に登場した「オートオークション」について詳しくは、次の記事をご覧ください。

車を高く売るならオークション代行?唯一のメリットと4つのデメリット

2018.04.13

また、ヤフオクを利用した場合、個人売買とほとんど変わりません。あなたと買い手の間に入りますが、わずかな手数料を取られるだけだからです。

うるぞうくん
すごい!こんなに高く売れるんですか!?
さてい先生

あくまで例で解説させていただいていますが、それだけ業者の利益が大きいということです。

だからと言って、買取り業者などが「悪」というわけではないですよ。とても面倒な手続きなどを、責任を持って行ってくれているのですから。

つまり、利益が大きくなるというメリットがある分、大きなデメリットがあるということです。

これは、次に解説していきますので、絶対に読んで理解しておきましょう。危険を回避するには、デメリットを理解することが必要ですからね。

2.個人売買の2つのデメリット

何度もお伝えしている通り、2つのとても大きなデメリットがあります。

  1. 手続きに手間がかかる
  2. トラブルが多い

個人売買は、その名の通り「個人同士で車を売り買いすること」です。

相手は業者のように、会社の名前を背負っているわけではありません。

そのため、相手のモラルが低ければ気分次第で手続きに協力しなかったり、クレームをつけてきたりします。

最悪は、訴訟問題になる可能性もあるのです。

このようなリスクがあることを、ここでご理解いただければと思います。

2-1.手続きに手間がかかる

買取りや下取りの場合、あなたは業者が用意した書類にサインをするだけです。

面倒な手続きは、買取り業者やディーラーがすべて行ってくれます。(この手間があるから、業者の利益は大きいのです)

しかし、個人売買ではあなたと買い手の間に業者がいないため、自分自身で手続きを行わなければいけません。

手続きとは、具体的には次の4つです。

  1. 売買契約書を作り、契約を結ぶ
  2. 名義変更を行う
  3. 車両を引き渡す
  4. 車両代金の回収する

基本的には、まずは売買契約を結びます。

その後の順番は、この通りでなくても構いません。お互いが納得できる順番で進めていきましょう。

また、 車の売買を行うために必要な書類は、次の8種類です。

  1. 売買契約書
  2. 自動車検査証
  3. 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責の加入証明書)
  4. リサイクル券
  5. 自動車納税証明書
  6. 印鑑登録証明書
  7. 譲渡証明書
  8. 委任状

これだけの書類を作成、発行しなければいけません。

これをすべて自分で用意するのは、かなりの手間です。管理人がやってみて感じたことは、「この手間をかけるなら買取りでもよかったかな」です。

また、実際に自分で用意する場合、抜け漏れが発生しやすいため要注意です。

2-2.トラブルが多い

個人売買はとにかくトラブルが多いです。これが最大のデメリットと言えます。

ここでは、実際にあったトラブル事例を紹介します。

個人売買のトラブルは、「売買契約書」で契約を交わしたからと言って100%回避できるものではありません。

相手のモラルの問題だからです。

そのため、どうしても個人売買で金銭的に得をしたい方は、トラブル対応をスムーズにできるように、事例を学んでおいてください。

2-2-1.売買契約書を交わす直前で「やっぱり購入をやめます」と言われる

これは、管理人が実際に体験したことです。

相手はインターネット上で見つけた、顔もわからない当時20代前半の男性でした。

やり取りの方法は、メールのみです。

2-1.手続きに手間がかかる」で紹介した、書類をすべて用意した矢先、突然「やっぱり個人売買はこわいので購入はやめておきます。ごめんなさい」とメールが来ました(笑

ちなみに、「売買契約書」を自分で作成する期間は、内容のチェックを含めて1週間ほどかかっています。(記述内容のひな型はインターネットにたくさんあります)

正直、「は?これだけ手間をかけたのに、メール1通で断られるの??この苦労はいったい何だったんだ。。」とガックリ来ました。

法律上は、口約束でも契約は成立します。

ただ、この時点では相手の住所は聞いていない状態で、さらに見ず知らずの相手にメールで、「口約束でも成立します」と伝えたところで無視されるのがオチです。

もし、本当に伝えるのであれば、弁護士に相談をする必要まであったでしょう。。

しかし、それも面倒で、結局は買取りに業者に買い取ってもらいました……

個人売買では82万円で話がついていたものが、買取りでは50万円になってしまいましたが、「これ以上面倒が起きるよりはマシだな」というのが素直な感想です。

2-2-2.車の代金を支払ってもらえない

売買契約を交わし、名義変更も済ませて車両を引き渡したにもかかわらず、「代金を支払ってもらえない!」ということが実際にあります。

個人売買のトラブルは、「モラルの欠如」によって起きることがほとんどです。

つまり、モラルか欠けた買い手の場合、「車両が手に入ればお金の支払いは約束より少し遅れたっていいや。自分に損害があるわけじゃないし」と、考えているのです。
(実際には売買契約を交わしている以上、未払い状態を続けることは「詐欺罪」にあたります。モラルが低い人間は、物事を甘く考えているものです)

この金銭トラブルは、車両の引き渡し前に代金を受け取ることで解決できます。

ただ、その順序を嫌がる相手もいるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

2-2-3.名義変更をしてもらえない

車両を引き渡して代金を支払ってもらっても、「名義変更をしてもらえない」というトラブルがあります。

この場合、次のことが起こる可能性があります。

  1. 納税通知書が、あなたの自宅へ届く
  2. スピード違反、駐車違反などの警察からの通知があなたの自宅へ届く
  3. 買い手が任意保険に未加入状態で事故を起こし、「賠償能力(ばいしょうのうりょく:相手に与えた損害をつぐなう能力)がない」と判断され、あなたが損害賠償請求される

これらはすべて、「書類上の所有者はあなたのまま」であることが理由です。

売買契約書を持って警察や税務署に事情を説明すれば、理解してもらえる可能性があります。

ただし、手間と精神的ダメージが発生します。

そのため、必ず名義変更後に車両を引き渡すようにしましょう。

2-2-4.引き渡し後に故障したことに対してクレームをつけてくる

個人売買は、「車両を引き渡したあとの故障は、売り手(あなた)に責任はない」というのが一般的です。

いわゆる、「ノンクレームノーリターン」が基本です。

【注意】

ノンクレームノーリターンであることは、売買契約書にしっかりと記載しておく必要があります。

しかし、「こんな不具合は、事前に聞いていない」や「修理代で30万円かかったから、その分を返金してくれ」などと平気で言ってくる人が実際にいます。

通常は無視をするところですが、売買契約書に書いたサインや免許証から住所を知られている以上、何をされるかわかりませんよね。(理不尽なクレームをつけてくる人は特に)

そのため、最悪は弁護士を立てるなど、費用と手間がかかる羽目になりかねません。

3.個人売買は絶対にやめておいた方がいいの?

うるぞうくん

こんなにリスクがあるなら、個人売買やヤフオクはやっぱりやめておいた方がいいのでしょうか…

この前、先生から教えてもらった「オークション代行」よりもリスクが大きくて、恐怖しかないです。

さてい先生

「絶対にやめた方がいい」というわけではありません。実際に、トラブルなく個人売買を行なって得をしている人はいますからね。

どうしても「個人売買がいい」というのであれば、「絶対的に信用できる方と取引すること」です。

そして、この記事で紹介している「個人売買の手順・方法(作成中)」を読んでおきましょう。

「絶対的に信用できる相手」とは、身元がしっかりしている家族や親せきです。

とはいえ、100%トラブルを回避できるわけではありません。

また、知人や友人はやめておきましょう。相手が「友人」という関係性に甘えて、なあなあで済ます可能性が高いからです。

さらに、あなたも強く言えないことが多いですよね。これでは、結局トラブルの原因になってしまいます。

4.もっともリスクがなく、高く売ることができる方法は「買取り」です

売却額だけで言えば、個人売買に勝る方法はありません。

ただ、付きまとうリスクはこれまでに解説してきた通りです。

しかし、「買取り」であれば面倒な手続きをすべて業者が責任を持って行ってくれるため、ここで紹介したトラブルはありません。

また、「買取り額」については、業者の利益ギリギリまで上げることができます。

それは、「複数の業者で買取り額を競わせる」という方法です。